治療の期間・流れ
治療期間について
小児矯正の治療期間は、永久歯列が完成するまでになります。(概ね12歳頃)
成人矯正の治療期間は、短くて1年半、通常2年から3年を目安としてください。
「もっと早く終わらないの?」そう思われる方がいらっしゃるかもしれません。でも、きれいな歯並びや理想的な咬み合わせを仕上げるには、ある程度の時間がかかります。歯は1か月に約1mm程度しか動きませんので、早く移動させようとすると強い痛みが生じ、歯に負担がかかるうえ、治療期間は短くなっても後戻りが生じやすくなります。患者さまの身体に負担をかけないためにも、ゆっくり時間をかけながら歯を移動させていきます。そのため、どうしても2~3年の治療期間が必要なのです。
もちろん、可能な限り治療を短くできるよう努めております。ただ私は、それよりもきれいになった歯並びや咬み合わせが安定して崩れることなく、その後の生活がより良いものになることを重視します。
大切なのは、「一生涯、ご自分の歯で過ごしていけるかどうか」ということ。長い矯正ライフを笑顔で楽しめるよう、治療に取り組んでおります。
治療の流れ
1.カウンセリング(所要時間:30分~1時間)
歯並びや咬み合わせで気になっていることや悩みを詳しく伺います。お口の中を見せていただいた後、歯並びの問題点や一般的な矯正治療の流れ、費用についてわかりやすくご説明いたします。
2.検査(所要時間:30分~1時間)
顎の成長のバランスや位置関係、歯の状態を知るためにレントゲン写真、歯型、顔やお口の写真、顎の動きを検査いたします。
3.診断・治療計画の説明(所要時間:1時間)
約1か月後に検査の結果をご報告し、考えられる治療の選択肢をご説明します。それぞれの治療方針・期間、メリット・デメリット、費用について詳しくご説明いたします。治療への希望や疑問・不安などを伺い、ご納得いただいた方法で矯正治療を進めます。
4.治療(所要時間:30分~1時間)
小児矯正の場合は、1~2か月ごとにご来院いただき、矯正装置を確認します。
成人矯正の場合は、1か月ごとにご来院いただき、ワイヤーの交換や矯正装置の調節をしながら歯を動かします。
また、ご来院ごとに歯磨きの練習や歯のクリーニング(PMTC)を行い、虫歯や歯周病の予防をしながら治療を続けます。
5.メインテナンス(保定)
成人矯正治療終了後、装置を外したばかりの歯は元の位置に戻ろうとするため、取り外せる装置を使い、きれいになった歯並び、咬み合わせを安定させます。3か月から半年ごとにご来院いただき、咬み合わせのチェックと虫歯・歯周病のチェックを行います。
小児矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
- 最初は矯正装置による不快感や違和感、軽度の痛みは、数日から1、2週間で慣れることが多いです。
- 装置の使用状況、定期的な通院等、矯正治療は患者さまの努力が必要となります。それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は、虫歯や歯周病のリスクが高まるため、丁寧なブラッシングや、定期的なメンテナンスが重要になります。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
- 治療中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
- 治療中に「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 様々な問題による影響で、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
- 矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 装置を外す際、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、被せ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
- 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態の被せ物(補綴物)や虫歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
- 治療後に顎の成長発育により咬み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- 治療後に親知らずが生え、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせると咬み合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
- 骨格的な問題のある場合や予期せぬ成長のあるケースでは、外科的な対応が必要となる場合があります。
- 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
成人矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
- 最初は矯正装置による不快感、痛み等があるものの、数日から1、2週間で慣れることが多いです。
- 歯の動き方には個人差があるため、想定した治療期間が延長する可能性があります。
- 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療は患者さまの努力が必要となります。それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は、装置が付くため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるため、丁寧なブラッシングや、定期的なメンテナンスが重要になります。また、歯が動くと隠れていた虫歯が見えるようになることもあります。
- 歯を動かすことで歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がること(歯肉退縮)があります。
- ごくまれに歯が骨と癒着し、歯が動かないことがあります。
- ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受け、壊死することがあります。
- 治療中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
- 治療中に「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 様々な問題による影響で、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
- 喫煙は、歯の動きが悪くなり、治療期間が延びる可能性があります。
- 歯の形を修正や、咬み合わせの微調整を行う可能性があります。
- 矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 装置を外す際、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、被せ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
- 装置を外した後、保定装置を指示通り使用しないと、後戻りの生じる可能性が高くなります。
- 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態の被せ物(補綴物)や虫歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
- 矯正治療後、ブラックトライアングル(下部鼓形空隙)が出来る可能性があります。
- 治療後に顎の成長発育により咬み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- 治療後に親知らずが生え、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせると咬み合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
- 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。