3歳児の矯正治療 ~藤沢・辻堂・茅ヶ崎・平塚で矯正するなら、ひだ矯正歯科~
「矯正治療は出来るだけ早いうちから始めた方が良い。」
「永久歯が生え始める前の3,4歳から始めた方が良い。」
上記のような理由で、3歳のお子さんが来院されることがあります。
3歳から矯正治療を始めることは実際にはあります。
ただし、本当に3歳児で治療が必要な方はごくごくわずかです。
3歳での矯正治療は、受け口の場合に多いです。
その際には「ムーシールド」という装置を使用して受け口を改善させます。
これは約1年間限定の装置です。
なぜ、1年間しか使わないかというと、1年以上経っても受け口が改善されない場合は骨格的な原因が考えられるからです。
上記写真がムーシールドを装着している写真です。
つまり、3歳での矯正治療の有無は、受け口が骨格的な原因であるかどうかの見極めが重要なのです。
では、「ごくわずかな骨格的な原因ではない受け口なら使用して良いのか?」
ということですが、答えとしては「使用できます。」
ただ、その場合であるならわざわざ3歳から使用しなくても、6,7歳から始めても改善はします。
3歳で受け口が骨格的なものであるかどうかは、検査を行なえばわかります。
セファログラムと呼ばれる骨格的なレントゲン写真を撮り、分析結果で判断できます。
ということは、セファログラムを撮らなければ骨格的な原因かどうかはわかりません。
3歳児の矯正治療。正しく行われているならば問題ないのですが、現状では一部の心無い歯科医が商業目的で始めていることが多いです。
「今から始めないと将来大変なことになりますよ?」そう脅されて始めたり、親の心理を上手く突いてくるのです。ムーシールドは既製品で売られていますので、それをただ渡して「使ってください。」ということだけですから、治療は実際にはしてないわけです。
本来なら、きちんと検査をして、本当に治療がどうかを見極めて始めます。
そして、ムーシールドは既製品ではなく、お子さんそれぞれの歯型を取り、オーダーメードで作製します。
3歳児で装置を使ってもらうことは本人の負担にもなります。
仮に、本当に治療が必要な場合でも6,7歳からで十分に間に合います。
小児矯正治療の開始時期の目安は、前歯4本と奥歯の6歳臼歯が生えた頃です。
矯正治療は、日本矯正歯科学会の認定医の資格を持った矯正専門医を受診されることを願います。
日本矯正歯科学会認定医は簡単に調べることが出来ますので、ご参考ください。