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2012年10月24日

「小児矯正」について誤った情報や知識が氾濫しています。
これは我々矯正医がもっと声を大にして正しい情報を発信していかなければならないと常に痛感しております。
最近では、ブログを通じて色々とお話をさせて頂いているのですが、まだまだ努力が足りませんね。

よく質問される内容についてまとめてみたいと思います。

1.「小児矯正を行えば、将来的に歯を抜かなくて良い。」
小児矯正を行えば、将来的に歯を抜かなくて済む環境が整います。ただし、100%ではありません。小児矯正は、成長期前の骨格の柔らかい時期を利用して、顎を拡大することによって歯と顎のバランスを整えていきます。中にはそのバランスがかなり悪かったり、顎骨が思うように成長しなかったりすると、抜歯して矯正になることもあります。
ただ、小児矯正を行えば、7割以上のお子さんは将来的に歯を抜かずに済んでいます。

2.「小児矯正だけで綺麗な歯並びになる。」
小児矯正は、歯と顎のバランスを整える治療になりますので、歯を綺麗に並べるには成人矯正になります。正確に言うと、理想的な歯並びや咬み合わせを得るには、小児矯正治療後に成人矯正の移行は必要になります。
ただ、歯と顎のバランスが整えば、ある程度は歯並びは良くなります。
この「ある程度」の程度がその方によって判断が異なりますので、小児矯正終了後に再診断を行い、成人矯正に移行するかどうかを判断してもらいます。

3.「小児矯正を行った方が、成人矯正を行うより安い。」
このお答えも、上記と同じになりますね。
確かに、小児矯正の料金は成人矯正のおよそ半額になります。
どこまで求めるかによりますが、理想的な歯並びや咬み合わせを求めるなら成人矯正の費用も必要になります。小児矯正から始めるメリットとして、「将来的に抜かずに済む可能性が高い。」ということです。

以上がよく聞かれる質問とそれに対する回答になります。
分かり難いかもしれませんが、矯正治療は医療行為です。
全てにおいて、メリットもあればデメリットも生じます。その両者を比較検討して患者さんにとってメリットが大きいと判断したなら矯正治療を行えば宜しいかと思います。

上手い話ばかりや、金額的に安すぎるところにはそれなりの理由が必ずあります。
何度も申しますが、矯正治療を行うなら、日本矯正歯科学会の認定医を取得されている矯正専門医で治療を行うことをお勧めします。
「お腹が痛くなったら、眼科に行きますか?」、「骨折したら、耳鼻科に行きますか?」
矯正治療はそのくらい違います。歯科において専門性の高い分野です。

何か疑問等お困りなことが御座いましたら、まずは矯正専門医にご相談されることをお勧めします。

藤沢市JR辻堂駅北口 徒歩1分 ひだ矯正歯科

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ひだ矯正歯科 院長 飛田康平

ひだ矯正歯科
〒251-0042
神奈川県藤沢市辻堂新町1-1-13 西村ビル2階
院長/飛田 康平(ひだ こうへい)
日本矯正歯科学会認定医
http://www.hida-kyousei.com/

【経歴】
2001年3月
鶴見大学歯学部歯学科卒業
2001年4月
鶴見大学歯学付属病院
臨床研修歯科医
2002年4月
鶴見大学歯学部付属病院
歯科矯正学講座 診療科助手
2007年4月
鶴見大学歯学部付属病院
歯科矯正学講座 臨床助手
2007年9月
日本矯正歯科学会認定医取得

【所属学会】
日本矯正歯科学会
東京矯正歯科学会
日本舌側矯正歯科学会

【発表論文・学会発表など】
骨格性下顎前突症における外科的矯正治療後の軟組織側貌の予測
Prediction of lateral soft tissue profile following orthognathic surgery for mandibular prognathism
Orthodontic waves : 日本矯正歯科学会雑誌 66(2), 72-80, 2007-06-25

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