2012年4月22日 - 2012年4月28日

当初は片付け等雑用が多かったのですが、少しづつ落ち着いてきました。
そこで、スタッフの勉強会を行いました。

まずは、お口の中の写真撮影です。
矯正治療を開始する上で、最初の状態を記録する検査の一つです。
また、治療中の経過を記録する為に数ヶ月ごとに撮っていきます。

きちんと全体の歯を写すように撮るので、思っている以上に難しいです。
私自身も大学の矯正科に入局した新人の時は、この写真撮影がダメだと何度も撮り直しをさせられていた苦い想い出があります。

ですから、みっちりと相互実習です。

そして、次にスケーリングです。いわゆる歯石除去などの歯のクリーニングです。
矯正治療中は、ブラケットと呼ばれる矯正器具が装着されるので歯磨きがし難くなり、歯石が付きやすくなります。
やはり、月に一度来院していただいたときには、歯のクリーニングは欠かせません。

クリーニングもすぐに出来るわけではありません。
効率よくクリーニングを行うには？クリーニング中の痛みなどがないか？
私、自らが患者さん役になって確認していきます。

矯正治療は、矯正医一人で全て行える訳ではありません。
全てはチーム医療です。

スタッフ一同、これからも技術や知識の習得に勤しみ、精進して参ります。

矯正相談の中で、「小児矯正を行えば抜歯をせずに歯ならびが綺麗になる。」
と思っている方がいらっしゃいました。

このブログでも何度かお話させていただいていますが、小児矯正治療の目的は、将来大人の歯が生え変わったときに歯を抜かずにすむような顎の環境作りです。
小児矯正を正しく行えば、将来的に歯を抜かないでも大人の歯が並ぶ顎の環境が整います。
ガタガタな歯ならびというのは、個々の歯の大きさと、顎の大きさのバランスが悪いため起こります。

顎の成長を上手く誘導できれば、小児矯正で治療を終えることも可能です。

小児の段階では、まだ骨が柔らかく成長力を利用するので多くの方は小児矯正を行うことで歯を抜かずに並ぶことは可能です。
もし、大人の歯が生え揃った時に矯正治療を行うと歯を抜かなければ綺麗に並ばないケースが増えます。

小児矯正治療の開始は7歳頃が目安です。3,4歳から始めることはほとんどありません。
矯正治療は日本矯正歯科学会認定医の資格を持った矯正専門医を受診されることをお勧めします。

開院に際し、多くの方にお祝いを頂きました。この場を借りて深く御礼申し上げます。
胡蝶蘭は長く育てることが出来ると聞いています。大事に育てていきたいと思います。