ホールディングアーチ(加強固定装置) ~藤沢・辻堂・茅ヶ崎・平塚で矯正するなら、ひだ矯正歯科~
こういう装置、上の歯の裏側に付いていませんか?
矯正治療の初期の段階から、かなり長く付いている装置ですよね。
あの青いゴムを入れる理由は、この装置を装着させる為でもあります。
話しにくい、食べにくい、違和感がある。
あまり気持ちの良い装置ではないのは確かなんです...。
では、何故このような装置を装着する必要があるのでしょうか!
皆さんは、ご理解されてますか?
その理由を言葉で説明するのは難しいのですが、一言で言うのならば
「奥歯が動かないように留めておく装置」なのです。
まず、歯を抜くと、そこにスペースが空きます。
そのスペースは何もしていないと、両隣の歯がその隙間を補おうと倒れてくるのです。
たとえば、出っ歯(上顎前突)の患者さんは、その抜いたスペースをそのまま利用し、前歯を内側に入れる必要があります。
そこで、奥歯が前に倒れてくると、最終的に前歯が完全に内側に入りきらなくなり、結果的に出っ歯の感じが残ってしまいます。
そこで、このホールディングアーチの登場です!
これを装着することによって、かみ合わせの中心である第一大臼歯を固定させるのです。
...理由は、ご理解いただいたでしょうか?
うーん、文章で説明するのは難しいですね。
では、「いつまでこの装置を入れておくのか?」ともよく聞かれます。
この装置の装着期間は、「犬歯(3番目の歯)が後ろに移動するまでの間です。」
このように、犬歯を後ろまで移動させると、ホールディングアーチは外れます!
その期間は、個人差もありますが1年前後です。
1ヶ月の歯の移動距離は約1mmです。
鏡で犬歯の位置を見て、あとどのくらいでホールディングアーチが外れるか推測してみるのも楽しいかもしれません。
あ!!ホールディングアーチは写真の丸いピンク色の装置です。
下に見えるU字型の装置は、トランスパラタルアーチ(TPA)と呼ばれるものです。
写真は一体型になってますので、この装置の詳細はまたお話致します。